自分は正直生後半年から親の都合で海外移住をしたり、海外旅行はもう目をつぶってても出来る感じなのだが、今回は子供達に配慮した結果、かなりの大旅行になってしまった。これはその記録である。
Day 1
今回の旅行は4歳と2歳半の息子たちを連れて初めての海外旅行である。普段から外食等で慣らしつつ外での振る舞いに関しては相当厳しく躾ているので「うちの子は大丈夫!」という自信とともに、初めての環境に対する適応がどこまでできるのか不安だらけ。
ということで、昼頃に家をでた時には親二人はこれから仕事かはたまた決闘に赴くのかという顔つきで出発。子供たちは「えー!電車(NEX)と飛行機と両方乗れるのー?!」と大興奮。
お昼ご飯を食べて、成田エクスプレスへ。昼寝の時間にちょうど当たっていたのもあって、2人とも途中から眠りこけて何事もなかった。
搭乗も何事もなくスムーズに。ところで今回は初めての子供付き海外旅行ということで、銀行口座が空になるのを覚悟の上で少しずつ飛行機の席はアップグレードしてあった。なので同じエコノミーでも少しだけ足元が広くなっているし、少しだけ先に搭乗できる。大きな差ではないし、自分だけだったら絶対にしないアップグレードなんだけど、海外旅行が不慣れな妻と子供たちのことを考えてやってみた。最初の旅行を少しでも快適にするためにはボチボチ効果あったかな、と思う。
今回は席順は子供たちと妻が連続する三席、そして通路をはさんで隣に自分という布陣。問題は自分の隣である。とてもかわいいヒスパニック系の3歳?くらいの女の子とその母親が隣に座ったのだが、この女の子がまー、躾ができていない。多少騒ぐのはこれくらいの子供だからしょうがないなー、と静観してたのだが、問題はこの子、蹴るんだ… 人も椅子も。とにかく蹴る。あまりにもひどいので一回「おじさん蹴らないでね(はあと」と本人に言ったら親が多少気にしてくれて心の中でありがとう、と思ったのだが、親も機内サービスのビデオをみてるのでほとんど子供の様子を見ていない。その間に娘さガンガン俺を蹴るので、離陸前に心を鬼にして母親に「もうしわけないんだけど、子供と席をかわってくれる?」とお願いさせてもらった。十時間も蹴られ続けたら(その子絶対夜更かしすると思ったし)娘相手にブチ切れちゃうので先手をうたせていただいた感じ…
うちの子供たちには今回チルドレンズメニューとかいうスペシャルメニューを予約して用意してもらった。特に追加料金等はかからない。自分も生後半年から飛行機で太平洋をはさんで何回も何回も往復してたけど、こんなもの食べた記憶がない。とは言えそれは三十年以上前のことななで割と前からあったのだろうな。
子供用メニューはチキンライスとハンバーグと…みたいな、ファミレスで有りそうなものだった。子供たちはペロリと完食した。こういう「特別食」だとふつうの機内食より先に出てくるし、小さい子供には良さそう。予約は航空会社のサイトの会員になって、そこからやった。登録は面倒くさいけどそのあとはすぐ変更できて便利。特別食の予約は24時間前からですってよ、奥さん!
それに引き替え大人の機内食はちょっと物悲しかった…。機内食でも副菜2つってのが俺の中のスタンダードなんだが… そしてメインはあからさまに「和食を知らない人が想像してみた和食っぽい物」… まあ和食の件はさもありなんなので気にはしてないが、全体的にちょっとしょぼかった。無念。
ちなみにそのころ、前出の女の子は通路で盛大にゲロを吐いていた。母親が子供をなだめようとする度にお菓子をあげていたので、絶対にそのせいだと俺は思ってる。子供はしょうがないけど…もっとがんはれカーチャン!
その間うちの子供たちには自前のiPadに入れてきた映画を見せていた。これは以前にも妻の里帰りで国内旅行をしたときにも試していて効果絶大だったので、同じようにしてみた。息子たち二人に同じ映画を見せるのに音の問題があるので、親のヘッドホン二つを同じイヤホンジャックにさせるようにするスプリッターを使った。機内サービスのビデオを見せると見終わるタイミングが2人でバラバラになってしまいがちだけど、そこを同期できるのがポイント。これで2人同時に「もう寝る時間!」と通達できるわけ。
と、ここまで準備してたけど、やはり息子たちは若干寝にくかったようで、特に上の子は二回ほど少しだけ泣きながら起きてきて結局最後の二時間弱は一緒に映画を見てすごした。問題はこちらが寝てるのに10分に一回くらい「とうちゃん、とうちゃん!」と映画の感想とかを話しかけてきて起こしにくることくらいだった。そのあとでた朝食は子供たちはほとんど手を着けなかった。そのあとはまたiPadを見せておいた。寝不足なのに二人とも上機嫌。
LAXには予定より早く10:15くらいに到着。それはすばらしいのだけど、なんと入国管理局が11:00まで開かないとか…? そんなわけで機内でひたすら待機。待たすにしてもせめて店のある場所にしてもらえんかのう… とりあえずここでもiPadがあって助かった。
入国審査とかは特に問題もなく終了。ホテルについて、とりあえずお昼時だったので腹ごしらえ。サラダとソフトタコスとチキンストリップ。妻は眠気と疲れで完全に死亡状態。その前で自分はひとりでバクバク食べて元気。とにかく国際旅行は経験の差が出るのだなぁとしみじみ。
ちょうど良い時間だったので部屋に帰ってお昼寝。子供たちはよく寝た。妻も昼寝。自分は起きてて目覚まし係り。その後夕飯の時間まで自分もウトウトしたり。
夕飯は体力面を考慮してルームサービス。わりと良い感じに野菜のあるメニューでよかった。
夜は現地時間でいつも通りの七時過ぎくらいから本を読んであげて、八時くらいには子供たちは撃沈。そのあと時々起きたりはした物の、朝五時半くらいまで二人とも熟睡。
親もわりとふつうの時間に就寝。自分は朝三時くらいに目が覚めてしまった。