実用Git 」を献本でいただきました。ありがとうございます!

gitは毎日使っていて、もう大体躓きどころとかもわかってきたんだけど、正直自分のは我流なので色々と知らない事がたくさん。cvs→p4→svn→svk→bzrと手を出してきた自分でもこうなんだから、多分今時のVCSだからとか言っていきなりgitを覚えなきゃいけない初心者の人とか大変だよなぁと常々思っていた。

実用Gitはまず全ての実行例がちゃんとつながっているのが学習用には良いなという感想。自分で本を書いてても思うけど、例をちゃんと辻褄を合わせつつずっと繋げていくのは大変難しいのだけど、例を一個一個実行したい人には大変素晴らしいのではないだろうか。

一般的なVCSの使い方に関して特に問題がない、という方は多分4章「基本的なGitの概念」、それと9章から12章の「マージ」「コミットの変更」「リモートリポジトリ」「リポジトリの管理」辺りがためになるはず。

ファイルの追加、削除、コミット等は基本的にどのVCSでも一緒だけどgitは結構マージ・リベース・プッシュあたりに戦略が必要となってくるので裏方で起こっている事や、リポジトリ管理に関して説明してくれるのはすばらしい。ちなみに百戦錬磨の弊社スタッフがちょうど昨日「pushができない」と嘆いていたりして、「やっぱりgitはレポジトリ管理がキモなんだなぁ」とか考えてたりしたところ。とってもタイムリー。

ちなみに前、なにか他の本か記事で読んだものは裏方のファイルやデータの保持の仕方についてやたらと詳細に書いてあって、実際にそのあたりの管理をどうやるべきなのかが霞んでしまった記憶があったが、本書は「どういうコマンドを実行すればどういう結果になるか」というのをベースに書いているので、その辺りはユーザーに結構わかりやすいと思う。

個人的にはVCS入門的な前半部分はすでに知っているのでわりと眺める感じだったけど、上記の9章以降はいままでもやもやしてたことがかなり腑に落ちた感じ。レポジトリ管理とかをするならオススメですな。

あと翻訳版は「Gitにおける日本語の利用」と「Github入門」もついていますよ!