自分は基本的にわがままな人間だとは知っている。この年になっても、やっぱり自分の考えが一番正しいと思っているし、他人のやり方を安易に追従するべきではないと思っている。


どこかで読んだだけでうろ覚えなんだけど、人間はその成長過程で自分を特別だと思いこむ時期というのがあるらしい。それが終わり安定した姿が大人なんだと。高校時代は完全にこの傾向があったし、やっぱりそれが残っているからこういう性格なんだろうなとは思っているが、やっぱり自分がだんだん年を取ってきているというか、大人になってきているなと思ってはいる。

その理由は単純で、30になるあたりで人生で初めて素直に「自分より年上の人の言うことにはなんらかしらの真実が含まれているんだ」と納得できた事。「自分より年上」の部分が「自分より○○の技術が上」でもなんでもいいんだけど。

どこかで飲んでて、「ああそうか、この酔っぱらいは俺にぐだぐだ喋っているけど、これはこの人が俺より10年長く生きてきた分の、俺がこれから経験するであろう事をそれとなく伝えようとしてくれてるんだな」と思える。

助言の意味を考えられる。怒られた時の何故?について考えられる。すっと受け止められると見える世界が広がるんだな、ってすごく最近思う。

ただ、まぁそこで他人の言うことをすべて真に受けてもしょうがない、というのはあると思う。その人にとっての真実が自分にとっての真実になるかどうかはまた別問題だから。一部はなるかもしれない、全くならないかもしれない。

そういうことを考えながらなら他人に対してのアンテナはオープンにしておいて、いろんな情報の蓄積をするのはとてもいいことだと思うんだな。

ってな事を考えられて、ああ、俺もう18とかじゃねぇんだな、と感慨と後悔を織り交ぜて感じるのであった。